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千葉県習志野市 JR津田沼駅 メディカルスクエア 奏の杜クリニック

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健診結果の見方: 血液検査 blood test

血液検査

肝機能

総タンパク

血清総たんぱくは、血清中に含まれるたんぱくの分量です。100種類以上のたんぱくがあり、体内で一定になるよう保たれています。
肝臓や腎臓に異常が生じると、血清たんぱくの値が変動します。
血清総たんぱくが低い場合は、急性肝炎や肝硬変、ネフローゼ症候群、急性腎炎などが疑われます。数値が高い場合は、慢性の感染症、自己免疫疾患、多発性骨髄腫(たはつせいこつずいしゅ)などが疑われます。

アルブミン

血液たんぱくのうちで最も多く含まれるのがアルブミンです。
アルブミンは肝臓で合成されます。栄養不足、肝疾患、ネフローゼ症候群などで低値となります。

A/G比

血清中のアルブミンとグロブリンというたんぱく質の割合を表します。肝機能の異常その他で低値となります。

タンパク分画

ヒトの血清中にはおよそ6.5〜8.2g/dLの蛋白質が含まれ、これらを電気泳動でアルブミン、α1- グロブリン、α2- グロブリン、β- グロブリンと、γ- グロブリンに分画し、その増減パターンから様々な病態の把握を行う検査です。炎症、ネフローゼ症候群、慢性肝炎、リンパ腫、悪性腫瘍、自己免疫性疾患の他、貧血や妊娠でも異常値となる場合があります。

総ビリルビン

赤血球中のヘモグロビンの分解産物です。
肝臓、胆道系疾患等で血液中に増えると黄疸になります。なお体質性黄疸と診断されている方は日常生活に差し支えなくご心配いりません。

AST(GOT)、ALT(GPT)

AST(GOTともいう)は心臓、筋肉、肝臓に多く存在する酵素で、ALT(GPTともいう)は肝臓に多く存在する酵素です。
数値が高い場合は急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝、肝臓がん、アルコール性肝炎などが疑われます。

γ-GTP

γ-GTPは肝臓や胆道に異常があると血液中の数値が上昇します。
数値が高い場合は、アルコール性肝障害、慢性肝炎、胆汁うっ滞、薬剤性肝障害等が疑われます。

ALP

肝臓、胆道系、骨、小腸等に含まれる酵素で、これら臓器が壊されると血液中に漏れ出て高値となります。

LDH

主に肝臓、心筋、骨格筋、肺、血球等に含まれる酵素で、これら組織が壊されると血液中に漏れ出て高値となります。

ChE(コリンエステラーゼ)

肝臓や血液中に存在しアセチルコリンなどのコリンエステルと呼ばれる物質を分解する働きをしている酵素です。肝機能が低下すると低値となります。
脂質代謝にも関わっているため栄養過多の脂肪肝や脂質異常症では高値となります。

CPK

骨格筋や心筋、平滑筋などの筋肉や脳に多量に存在する酵素で、打撲などの外傷、スポーツ、筋トレなどで筋肉が壊されると血液中に漏れ出て高値となります。
その他、急性心筋梗塞や筋ジストロフィーでも高値となります。

LAP

肝臓に含まれる酵素で胆道から排泄される胆道系酵素で、肝疾患や胆道疾患等で高値となります。

膵機能

血清アミラーゼ

アミラーゼはでんぷん(糖質)を分解して糖にする酵素で、主に膵臓、唾液腺、耳下腺から分泌され、血液に混じった状態で全身を回った後、腎臓でろ過され、尿に排泄されます。増加した場合は、膵臓、唾液腺の細胞に異常があることを示しています。
特に膵臓に炎症がある場合や膵管の通りが悪くなった場合に高い数値を示します。

リパーゼ

リパーゼは、膵で合成され、膵液中に分泌されてトリグリセリド(中性脂肪)を加水分解する消化酵素です。
膵炎や膵臓がんなど、主に膵疾患によって異常値を示します。

脂質

総コレステロール (TC)

血液中にはコレステロールという脂質がふくまれています。
ホルモンや細胞膜をつくるうえで大切なものですが、増えすぎると動脈硬化を進め、心筋梗塞などにつながります。
数値が高いと、動脈硬化、脂質代謝異常、甲状腺機能低下症、家族性高脂血症などが疑われます。
低い場合は、栄養吸収障害、低βリポたんぱく血症、肝硬変などが疑われます。

HDLコレステロール

血液中の余分なコレステロールを肝臓に運ぶ役割をしています。いわば血液中のコレステロールが増えるのを防いでいるわけで、「善玉コレステロール」と呼ばれています。
数値が低い場合は、動脈硬化、脂質異常症、狭心症等の虚血性心疾患などへの危険があります。

中性脂肪(TG)(トリグリセリド)

体内の中でもっとも多い脂肪で、糖質がエネルギーとして脂肪に変化したものです。
数値が高いと動脈硬化を進行させます。低いと、低βリポたんぱく血症、低栄養などが疑われます。

LDLコレステロール

悪玉コレステロールとよばれるものです。
数値が高いと血管壁に蓄積して動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険性を高めます。

Non HDLコレステロール

総コレステロールには、LDL、HDL、その他のコレステロールがすべて含まれており、そこから善玉のHDLを差し引いたのが、non HDL コレステロールです。
non HDL コレステロールには動脈硬化を引き起こしやすいスモールデンス LDL(超悪玉 LDL と呼ばれる)等も含むため、動脈硬化を予測する因子と考えられています。

βリポタンパク

コレステロールやトリグリセライド(中性脂肪)などの脂質は、血液の流れに乗って全身に運ばれる必要がありますが、そのままの状態では血液に溶け込むことができないため、脂質は水と相性の良いタンパク質などの成分に包まれるようにしてできた「リポ蛋白」という粒子となって血液中に溶け込んでいます。
その中でHDL以外のものをβ-リポ蛋白と呼びます。高値では家族性高脂血症、甲状腺機能低下症など、低値では低βリポたんぱく血症、肝硬変などが疑われます。

腎機能

尿素窒素

腎臓の機能を調べる検査です。尿素窒素とは血液のなかの尿素に含まれる窒素成分のことで、蛋白質が利用された後にできる残りかすです。
通常は腎臓でろ過されて尿中へ排出されますが腎臓の働きが低下すると、ろ過しきれない分が血液のなかに残ります。
数値が高くなるほど腎臓の機能が低下していることを表しています。
高値の場合は腎炎などの腎機能障害、尿毒症、脱水症、消化管出血、低値の場合は肝硬変、妊娠、慢性の低栄養状態などが考えられます。

クレアチニン(Cr)

アミノ酸の一種であるクレアチンが代謝されたあとの老廃物です。
筋肉量が多いほどその量も多くなるため基準範囲に男女差があります。
腎臓でろ過されて尿中に排泄されます。数値が高いと腎臓の機能が低下していることを意味します。

eGFR

尿は腎臓の糸球体というところで血液を濾過して作られます。この濾過される量をGFRといい腎臓の機能として評価します。
しかしその測定には24時間の尿を溜める必要があり、簡単にはできない検査であることから、多くの医療施設でeGFR(推算糸球体濾過値(estimated glemerular filtration rate) が使用されるようになりました。
血清クレアチニン値、年齢、性別から推算されます。

電解質

Na(ナトリウム)

電解質成分の1つで、細胞外液中の陽イオンの90%を占め、浸透圧の調整や酸塩基平衡の維持(体内のpHを一定に保つ)に重要な役割を果たしています。
体内での代謝は腎を中心として濃度と体内量が制御され、水分の変動によって濃度も変動します。
嘔吐、下痢、発汗、内分泌疾患等で高値となり、急性・慢性腎不全、心不全、肝硬変、ネフローゼ症候群、妊娠中毒症、利尿薬投与等で低値となります。

CI(クロール)

電解質成分の1つで、血清総陰イオンの70%を占めます。ナトリウムと同様に、主に NaCl(食塩)の形で経口摂取され、血清クロール濃度は通常血清ナトリウム濃度と並行して変動しますが、クロールは消化液中に多量に含まれるため、頻回の嘔吐時は低値を示します。

K(カリウム)

電解質成分の1つで、主に野菜や果物から経口摂取され、腸で吸収されたカリウム量と等量のカリウムが腎から尿中に排泄されます。
細胞の機能や神経、筋肉の興奮性、特に心筋に大きな役割を果たしています。嘔吐、下痢などで低値となることもあります。
また内分泌性疾患、腎不全、漢方薬、降圧剤などで異常値となる場合もあります。

Ca(カルシウム)

生体内で最も多量に存在する無機物です。その99%以上は骨や歯などに存在し、残りの1%は細胞内に存在します。血清中のカルシウムはわずか0.1%です。
副甲状腺等の内分泌疾患、悪性腫瘍、腎不全、多発性骨髄腫等で異常値となる事があります。

Fe(血清鉄)

赤血球造血、DNA合成、生体のエネルギー代謝に必須な金属ですが、過剰に存在すると活性酸素を産生し細胞障害を起こします。
約2/3はヘモグロビンに、1/3弱がフェリチン、ヘモジデリンの形で貯蔵鉄として種々の臓器にプールされ、血清中の鉄は全体の0.1%程度です。
高値では肝疾患、再生不良性貧血などの血液疾患、低値では鉄欠乏性貧血、慢性感染症、膠原病などが疑われます。

痛風

尿酸 (UA)

たんぱく質の一種であるプリン体という物質が代謝された後の残りかすのようなものです。
この検査では尿酸の産生・排泄のバランスがとれているかどうかを調べます。
高値の状態が続くと、結晶として関節に蓄積していき、突然関節痛を起こします。これを痛風発作といいます。
尿路結石も作られやすくなります。脱水や肥満でも高値となります。

糖代謝

血糖値(FPG)

血液中のブドウ糖のことで、エネルギー源として全身に利用されます。
測定された数値によりブドウ糖がエネルギー源として適切に利用されているかがわかります。
数値が高い場合は糖尿病、膵臓癌、ホルモン分泌異常が示唆されます。

HbA1C(NGSP)

HbA1C(ヘモグロビン・エーワン・シー)値とは、赤血球中のヘモグロビンのうち、どれくらいの割合が糖と結合しているかを示す検査値です。
過去1-2ヶ月の血糖値の平均を反映しています。

血液一般

赤血球(RBC)

赤血球は肺で取り入れた酸素を全身に運び、不要となった二酸化炭素を回収して肺へ送る役目を担っています。
赤血球の数が多すぎれば多血症、少なすぎれば貧血が疑われます。

血色素(Hb)(ヘモグロビン)

赤血球に含まれるヘムたんぱく質で酸素の運搬役を果たします。減少している場合、鉄欠乏性貧血等が考えられます。
なお、貧血は特に女性によく見られ、様々な体調不良(疲れやすい、動悸、めまい、その他)の原因となる場合があります。
要治療(D判定)となった場合は、放置せず外来医師にご相談されることをお勧めいたします。

ヘマトクリット(Ht)

血液全体に占める赤血球の割合をヘマトクリットといいます。
数値が低ければ鉄欠乏性貧血などが疑われ、高ければ多血症、脱水などが考えられます。

MCV・MCH・MCHC

MCVは赤血球の体積、MCHは赤血球に含まれる血色素量、MCHC赤血球体積に対する血色素量の割合を示します。

白血球(WBC)

白血球は細菌などから体を守る働きをしています。数値が高い場合は細菌感染症にかかっているか、炎症、腫瘍の存在が疑われます。喫煙や妊娠で高値となります。
低値の場合は、ウィルス感染症、薬物アレルギー、再生不良性貧血などが疑われます。

血小板数(PLT)

血小板は、出血したとき、その部分に粘着して出血を止める役割を果たしています。
高値の場合は血小板血症、鉄欠乏性貧血などが疑われ、低値の場合は再生不良性貧血などの骨髄での生産の低下、特発性血小板減少性紫斑病などの体の組織での亢進、肝硬変などの脾臓でのプーリングが考えられます。

血液像(白血球分画)

5種類からなる白血球(好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球)の割合を抽出して、どの分画に異常があるのかを見ます。
各々の増減で感染症や炎症など疑われる症状も異なります。

  • 減少

    好中球:急性白血病、結核、チフス、マラリアなど
    好酸球:悪性貧血、再生不良性貧血など
    単球:敗血症、悪性貧血など
    リンパ球:白血病、悪性リンパ腫、リンパ節炎など

  • 増加

    好中球:白血病、肺炎、脳炎、骨髄炎など
    好酸球:ぜんそく、アレルギー性皮膚炎、寄生虫疾患など
    好塩基球:慢性白血病、多血症など
    単球:麻疹、水痘など
    リンパ球:結核、梅毒、バセドウ病、百日咳など

CRP

細菌やウィルスに感染して組織の傷害が起きたり、免疫反応障害などで炎症が発生したときなどに血液中に増加する急性反応物質の1つです。
細菌やウィルス感染(風邪も含む)、炎症性疾患で高値となります。

リウマチ

リウマトイド:リウマチ因子(RF)

リウマトイド因子とは、自己抗体といわれるもののひとつで、関節リウマチや他の膠原病などの自己免疫疾患の方にみられるタンパク質の一種ですが、健康な方でも高値となる場合があります。
病院の精査で問題ないと判断され、関節痛などの自覚症状もなければ経過観察をお勧めいたします。

抗CCP抗体

関節リウマチに対し、高感度、高特異性の自己抗体で、早期診断に役立つとされています。

感染症

TPHA、RPR

梅毒に感染しているかを調べます。ただし膠原病など梅毒以外でも陽性になることがありますので(生物学的偽陽性といいます)、陽性の場合は区別するためには精密検査が必要です。

HBs抗原

B型肝炎ウィルスに感染しているかどうかを調べる検査です。

HBs抗体

B型肝炎の既往があるか、ワクチン接種で陽性となります。

HCV抗体

現在C型肝炎の方、体内にウイルスがいる方、または過去にウイルス感染歴があると、現在体内にウイルスがいなくても陽性となります。鑑別には精査が必要です。

腫瘍マーカー

体の中にがんが発生した場合、健康な時には見られない特殊なたんぱく質やホルモンなどが血液中や尿中に増える事があります。それらの数値を測定してがんの経過や再発の確認を行う検査です。

CEA

胎児の消化器組織にあるたんぱく質の一種で、成人では胃がん、大腸がん、すい臓がん、肺がん、甲状腺がん、乳がん、胆管がんなどで高値になることもありますが、加齢や喫煙でも軽度高値となる事があります。

CA19-9

主にすい臓がん、胆のうがん、胆管がん、胃がんなどで高値となりますが、肝炎、肝硬変、胆石症など、がん以外の疾患でも軽度高値となる事があります。

CA125

子宮がん、卵巣がんなど主に婦人科系の腫瘍マーカーとして用いられますが、すい臓がん、肝臓がん、胆管がんでも高値となる場合もあります。
月経、妊娠、閉経前など、がん以外でも軽度高値となる場合があります。

PSA

前立腺組織に作られるたんぱく質で、前立腺がんの腫瘍マーカーとして用いられますが、前立腺炎、前立腺肥大など、がん以外の前立腺疾患でも高値となる場合があります。

AFP(αフェトプロテイン)

妊娠早期の胎児にみられる血清蛋白の一種で、原発性肝癌の患者の95%の血液に含まれるため、肝癌の腫瘍マーカーとして用いられています。
肝炎や肝硬変、卵巣嚢腫、妊娠で高値となる場合があります。

シフラ:CYFRA(サイトケラチン19フラグメント)

肺がんのうち肺非小細胞がん(特に扁平上皮がん)などで高値となります。

ホルモン

甲状腺ホルモン

甲状腺はのどの辺りに位置するホルモンを分泌する器官です。T3(FT3)・T4(FT4)とは、血液中の甲状腺ホルモンのことで、糖の代謝やたんぱく質合成など、人間のエネルギー代謝をおこなうために分泌される物質です。
TSHは脳から分泌される甲状腺刺激ホルモンのことで、T3・T4の調節をします。数値に異常があればバセドウ病、甲状腺機能低下症、橋本病等の甲状腺疾患の可能性があります。

NT-proBNP(エヌティ-プロビーエヌピー)

心臓を守るため心臓(特に心室)から分泌されるホルモンです。血圧を低下させ、利尿を促し、心臓の肥大や線維化を抑えるという心臓を守る(心保護)作用があります。
何らかの原因で心臓の機能が低下して心臓への負担が大きくなると、多く分泌され数値が高くなりますので、心臓への負担の程度を大まかに知ることが出来ます。
もし高値の場合は循環器内科外来を受診し、医師にご相談ください。

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