VSRAD 検査

VSRADとは、Voxel-Based Specific Regional analysis System for Alzheimer’s Diseaseの略で、前駆期を含む早期アルツハイマー型認知症の診断を支援するためのソフトです。
早期アルツハイマー型認知症(以下早期 AD)では最も早く海馬傍回(記憶に関わる部位)が萎縮しますが、海馬傍回は小さいので、CT,MRIなどの画像上では視覚的に評価できません。
VSRADではMRI画像を解析し、小さな海馬傍回の体積の萎縮度を正常脳と比較して数値で評価します。
この数値をZスコアで表し、この数値が高値だとADの疑いがあります。しかし確定診断ではなく、あくまでも早期ADを診断する上での補助的検査となります。
50歳以上の方で物忘れの気になる方は定期的に検査されることをお勧めいたします。
なお検査で異常がなくても、物忘れが気になる方は、軽度認知障害などの可能性も否定できませんので、念のため最寄りの物忘れ外来を受診し、専門医にご相談下さい。